お墓
お墓について仏教の経典には何の記述もありません。ですから、墓の大小、方位、型、建てる時期にきまりはありません。経典にない以上、仏教徒として、世間でいう墓の相などを気にする必要はありません。お墓は、亡くなった方にお願いごとをする場ではありません。亡き人をとおして、自らの生を考える大切なご縁をいただく場なのです。自分も必ず死んでいかなければならない身であることを亡き人から教えられ、今、たしかに生かされて在ることの尊さに気づかされる。南無阿弥陀仏とお念仏を申し、ともに仏法をいただく大切な場所なのです。一般的に墓碑の正面には「○○家の墓」と刻まれることが多いようですが、真宗門徒は「南無阿弥陀仏」や「俱会一処」と記しましょう。〜東本願寺お彼岸より〜
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