仏事における読経について
よく仏事の読経が解らないという声を聞きます。私なりの理解をご披露させて頂きます。お経は中国の唐代の古文ですから解らないのはもっともです。もし意味をお知りなりたいのなら岩波書店の文庫本に浄土三部経の翻訳があります、どうぞご参照下さい。さて浄土真宗は釈迦如来と阿弥陀如来の二尊によって成り立っています。釈迦如来の発遣と阿弥陀如来の招喚です。すなわち釈迦如来の勧めと阿弥陀如来のお招きによって成り立っております。僧侶が読経するのは釈尊の教えである浄土三部経です。その発遣の教えを釈尊が居ますが如く聴聞するのが浄土真宗の仏事です。お内仏で華が飾られ香が焚かれ更に僧侶の読経の音声によって仏間が荘厳されるのです。その発遣の教えを聴聞して弥陀如来に思いを致すのが仏事です。仏徳を讃嘆して亡き人を偲びつつ二尊の教えに遇うのが浄土真宗の仏事です。
|