勤行の心構え
勤行のことを(おつとめ)といいますが、朝夕お内仏へおまいりする事です。そのとき≪正信偈≫や≪御和讃≫などをとなえますが、それは宗祖親鸞聖人のお言葉で、阿弥陀如来の徳を讃える(うた)ですから、けっして加持祈祷などの呪文ではありません。私達は、毎日繰りかえし勤行することによって、そのお言葉をとおして仏様の教えをうけられるのです。自らとなえながら、自らが聞かせていただくというこころもちでつとめることが大切です。仏様や亡き人びとが私達に何かを願いつづけておられるとしたら、お内仏で静かにその願いを聞き、それにこたえて(つとめ行う)のが朝夕の勤行なのです。忙しい世の中、静かな気持ちと正しい姿勢で、家族そろっておつとめするならそこに思いがけない親子の出会いもひらかれます。ーーー門徒の仏事より
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