読経の意味
法事などの場でなされる読経は、けっして死者のためだけでなく,表白文に「有縁のひとびと相よりつどい、亡き人を偲びつつ如来のみおしえに遇いたてまつる」とあるように、ともに仏法に照らされた真実の人生を歩みたいと決意するのが読経の場が開かれる意味です。読経の間は世間話をせず静かに拝聴し、後で法話等をお願いし、皆で聴聞しましょう。
そしてそこでお経が読まれるということは、読経している者もその声を通して、またその座に集まる人びともともに、仏陀釈尊の真実のみ教えに遇えると言う意味があります。
仏陀釈尊は「法をきくものこそ、われを見る」といわれますが、声を通して聞くという事は、ことばを理解するだけでなく、そこにかよってくる真実を感じ受けるということです。仏に出会う道、仏と一つの世界に生きる道が開かれるのです。ーーー門徒の仏事より
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