月忌勤め・逮夜勤め
故人の亡くなられた日を命日と言いますが、月ごとの命日を月忌といい、年一回の月日が同じ命日を祥月命日と呼びます。古来、命日は「忌日」つまり精進日として家族がつつしみの生活をとおして故人を偲ぶ日となっています。そして命日には、お寺でお勤めを願うか自宅のお内仏で月忌勤めのお経を頂く習慣があります。また命日をむかえる前夜の事を「逮夜」といい、逮夜勤めが行われてきました。例えば、故人が十月三日に亡くなったとしますと、@毎月の三日が命日、二日が逮夜日@毎年の十月三日が祥月命日@何年かに巡りくる年忌の法事というように、おつとめも軽いものから次第に重くなります。しかし毎月のお勤めが軽いといっても、大切な仏事にはかわりありません。毎月の命日か逮夜日に僧侶を招いて読経をねがう月忌参りは、けっして故人だけにお経をあげてもらうということではありません。大切なことは故人をとおしてともに家族のものが仏の教えにふれることです。月忌参りのお勤めを「お経に遇う」と喜び、家族のもの皆がお参りするのが真宗門徒の伝統です。 ----門徒の仏事より
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